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 1811年に発行された地誌書『紀伊国名所図会』は、江戸時代の紀州城下町はじめ、和歌山の旧所名跡が絵図で伝える当時の観光ガイドのような書物です。

 『城下町の風景Ⅱ』は、2009年発行の『城下町の風景』(完売)に続き、この名所図会のモノクロ絵図にカラーで彩色を施し、江戸時代の紀州城下町の様子を鮮明によみがえらせます。

 今回紹介する絵図は31枚。老舗菓子店の「駿河屋店」や「紋羽織屋」「追手門入口傘師」などの当時のにぎわい、刺田比古神社など神社、寺を数多く見て頂けます。また、屋形船や荷船が行き交う広瀬河岸、紀の川の河渡し、湊築地の御船蔵と見慣れた風景の中に歴史との接点が再発見できます。

 解説は和歌山市立博物館の額田雅裕館長、絵の彩色はイラストや絵本を手掛ける芝田浩子さん。城下町和歌山に関する額田館長のコラム15本も読み応えたっぷりです。

●A4判。オールカラー64ページ。税込み1080円。