半年前に実家を出てから、観葉植物を育てるようになった。これまで興味がなく、幾度となく鉢植えを枯らした苦い経験も。頂き物のゴムの木が半年間無事だったので、思い切っていくつか大きな木を買ってみた▼今回は同じ轍(てつ)を踏むまいと、インターネットや専門書で研究。成育に疑問があるときは近所の種苗店に持ち込み、アドバイスを受けるほど気合いを入れている▼ささやかながらも「育てる」という感覚を初めて味わっているように思う。朝起きて葉をチェックし、元気なさそう、日陰に移動させて風を当てようかな…などと思案。特に暗くなると葉を閉じるエバーフレッシュの変化を見るのが日課になりつつある▼生まれ育った家は庭で祖父が花や野菜を世話し、この季節には新緑まぶしい山々が眼下に広がるのどかな場所だった。今は市街地のマンションで、本能的に、似た環境を作り出そうとしているのかも知れない。そんな自分の〝巣作り〟の性質がみえてくるのも面白い。 (島本)
このカテゴリの最新記事
-
わメール〜39歳以下の自殺者増加について…
ニュース和歌山4月14日号で和歌山県内の39歳以下の自殺者増加について報じた。理由はさまざまだが、人間関係を悩みの種と… -
わメール〜小麦粉、インスタントコーヒー、ヨーグルト…
小麦粉、インスタントコーヒー、ヨーグルト…。いずれも今春、価格が上昇した物だ。政府は物価上昇を目指すのと並行し、企業に… -
わメール〜通勤途中、街路樹の根元に…
通勤途中、街路樹の根元に黄色い花が咲いているのに気が付いた。春の光の下、数日で花壇のように咲き乱れた。調べると、オオキ… -
わメール〜スペインにサッカー留学…
スペインにサッカー留学する木下曉瑛さん(記事)。彼が所属する中学生年代のサッカーチーム、アルテリーヴォジュニアユースの… -
わメール〜少しずつ暖かくなった春の朝…
少しずつ暖かくなった春の朝、91歳の祖父を見送った。入院することなく最期まで家族と過ごし、ゆっくりと別れの時間を持てた… -
わメール〜選抜高校野球が23日…
選抜高校野球が3月23日(金)に開幕する。本紙は今号で和歌山代表の智辯和歌山を特集した▼昨夏の甲子園では沖縄・興南に6…