提案者:土屋 智昭(伏虎義務教育学校区子どもセンター長)

 夏休み真っ最中、子どもたちは元気に遊んでますか? 私が子どものころは近くの公園や空き地、道路でも、何かしらして遊んでいました。

 男の子は軟らかいゴムボールを使った野球、女の子はゴム跳びをすることが多かったと思います。かくれんぼや兵隊さんが通る、ドッジボールは男女問わず一緒にやったものです。

 いつからでしょうか、屋外で子どもたちが遊ぶ姿をあまり見かけなくなったのは。テレビゲームが普及し始めた1980年ごろが転換期だったかも知れません。今は遊びと言えばゲーム機が主流。それに、小学校低学年はまだしも、高学年になると塾やスポーツクラブの時間が増え、子ども同士が遊ぶ時間を合わせるのも大変です。

 私は7年前から子どもセンターにかかわり、毎月1回、土曜日の午前中に子どもたちが参加できる行事を企画しています。餅つきや落語、科学実験、さらに、よさこい踊りやサッカー教室を開いてきました。気になるのは、サッカーのように外で体を動かす時は、室内の行事に出る子とは別の子が参加する傾向があること。外で遊ぶ時は参加しない子がいるんです。

 限られた子だけでなく、できるだけ多くの子どもに外で遊んでもらうため、子どもは毎日1時間、外で遊ぶことを提案します。

 暑い夏に外で遊べば熱中症が心配です。寒い冬はカゼをひくかも知れません。でも、エアコンが効いた部屋でゲームをしているのが良いのでしょうか。暑さ寒さに強い体をつくるのも、屋外での遊びが基本だと思います。

 野球が禁止になっている公園が多いのもどうかと思います。軟らかいボールも一律禁止なのです。もちろん、大人が安全を気にするのは当然。ただ、トラブルが起きないよう先回りしすぎていることはないでしょうか。規制が多すぎることが、子どもが外で遊ぶのを控える原因の1つになっているなら、残念です。

 とにかく、子どもは外でしっかり遊ぶことが大切です。

写真=外で遊ぶ子どもたち

 

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法案への読者の声

ラムサール登録へ年1回干潟観察

7月15日号掲載

 ◎今回の法案を読んで子どものころに両親と一緒に干潟で遊んだことを思い出し、とても懐かしく感じた。それなのに、これまで泥だらけになることを避けて、自分の子どもとは干潟に行ったことがなかった。でも、これからは年に一度は、子どもと干潟に行って、楽しい思い出をつくりたくなった。子どもより私の方がはしゃいで泥だらけになるかもしれないが。(匿名 会社員 38歳)

(ニュース和歌山/2017年7月29日更新)