提案者:澤田 淳 (仕事について語り合う「ワークカフェ」代表)

 運動会といえば子どもが主役の行事だと思っていませんか? そんな運動会が今、企業や団体の様々な課題を解決する手段として活用されています。コミュニケーションの促進、社員間の絆の構築、従業員の健康増進などを目的として、すでに社内運動会を取り入れている組織は多くあり、社内運動会を企画・運営する事業を行っている企業さえ出てきています。

 この運動会ですが、私は若手社員の働きやすさ向上のためにも役に立つのではないかと思っています。

 私が所属して活動している「ワークカフェ」という団体は、若者を対象に仕事や働くことについてカフェで気軽に意見を交わしたり、悩みや不安を語り合ったりする交流会を、だいたい月1回行っています。その中でよく話題に上がるのが、職場での人間関係と今後のキャリア形成についてです。

 若手の内は様々な雑務をこなさなければならず、それに加え、仕事自体もどうすればうまくいくか悩みながら日々業務に向き合っています。また、選んだ仕事を生涯続けていくべきか、キャリアについての悩みも多く抱えています。

 つまり、若手の時期は、目の前の業務に追われながら、その一方で本当にこの仕事を続けていいのかと、特に思い悩む時期になります。そのような時期に、若手が抱えがちな悩みをすでに経験し、乗り越えてきた先輩たちと気軽に相談できる関係であれば、若手社員の働きやすさが大いに向上すると思います。

 運動会は、誰もが1度は経験しているため参加しやすく、共に汗をかき、夢中になれる時間を共有することができます。若手社員とベテラン社員が目標を共にし、1つのことに取り組むことで、社歴や役職を超えた交流ができ、それが社員間の絆づくりや結束力向上につながるのではないでしょうか。

 コミュニケーションの円滑化を通じ、若者がイキイキと働ける地域になれば生産性や創造力が高まり、そこから生まれるモノやサービスを通じて和歌山の魅力もより高まるでしょう!

この法案にご意見を

 「賛成・反対・どちらでもない」のご意見とその理由、氏名、年齢、職業、住所、電話番号を書いてお寄せください(匿名希望の場合、その旨も)。次号以降掲載します。抽選で毎月3人に1000円分のクオカードを贈ります。

 なお、皆さんからの「和歌山よくする法案」も募集中です。

【応募先】

編集部「よくする法案」係

  郵送=〒640・8570ニュース和歌山

  FAX=073・431・0498

  メールnwtoko@nwn.co.jp

法案への読者の声

12月20日号掲載 「家庭や職場で野菜作りを」

 農の大切さや食の安全安心を知り、心に潤いや安らぎを与える野菜作りに、市民が家庭や職場で取り組むことを提案します。(わかやまイイネ!プロジェクト・池田信義)

sanseiorenzi

 私は在職中、単身赴任で街中に住んでいて、プランターや袋で野菜栽培をしていた。種から芽が出て成長していく様子に心が癒やされたし、育った野菜はおいしかった。野菜作りにぜひ家族で取り組んでほしい。成長の過程を通して多くの命をいただいていることを子どもたちに教えることができ、食の安全性や農の大切さなどについて共に考える材料にもなる。何よりも自分で育てた野菜はおいしい。(無職 匿名・68歳)

 農業の大切さや食の安全安心を知る、心に潤いを与えるなど魅力がたくさんある野菜作り。空き袋で手軽に野菜作りができることは、いっそう野菜作りを身近なものにしてくれそう。さっそく私も野菜作りにチャレンジしてみようかな〜。(主婦 匿名・38歳)

 空き袋栽培というものを初めて知った。栽培法を教えてもらえれば、今すぐにでも始めたい。小学校での野菜栽培も市販のプランターではなく、誰の家にもある空き袋を使うことで、栽培をより身近に感じることができるのでは。(主婦 匿名・30歳)

 家庭や職場での野菜作りは、土とのふれあい、心の安らぎ、場所の有効活用など様々な利点がある。また、農業業界も活気づく機会になるのではと思う。(会社員 匿名・38歳)

1月3日号掲載 「弱点のジェラシー克服を」

 県民同士のジェラシーによる団結力の弱さが和歌山の弱点。それを解消し、若者が育つ故郷をつくるため、「ジェラシー禁止法案」を提案します。(ウインズ・平阪佳久)

sanseiorenzi

 和歌山県民の弱点は、「遠くの人に負けているからせめて近くの人には負けたくない」という一種の「ひがみ根性」からくる妙な競争心にあると思う。また、県民が外に出たがるのは、「和歌山」という名はブランドにならないので、他府県のブランドを身につけたがるからでは。それは自分自身の県の本当の良さや魅力がわかっていないからだと思う。都市圏への文化集中の政策にも大きな原因があるとは思うが、それによって自分の県の良さを見直す機会も、誇りを持とうという気持ちも奪われてしまったのかもしれない。では「都会で成功を収めたら、戻って和歌山のために尽くす」という人間をどう育てれば良いのだろうか。(塾講師 中川祐一・56歳)

(ニュース和歌山2015年1月10日号掲載)