提案者:山本智子 (紀州の和菓子と文化を考える会事務局長)

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 紀州の和菓子と文化を考える会は、昨年5月の駿河屋倒産をきっかけとして、和歌山の和菓子とその文化を知り、守り、育てることでまちづくりにつなげようと11月に発足しました。今後2ヵ月に1回のペースで学習会や、地域の和菓子を巡るウォークなどの活動をする予定です。

 「和菓子と洋菓子、どっちが好き?」。昨年末のニュース和歌山「和歌山よもやまリサーチ」は「弊紙読者は中高年が中心とあり、接戦になるかと思っていましたが、洋菓子が和菓子の2倍以上の票を集めました」という結果でした。確かに日ごろ新しく登場し私たちをワクワクさせてくれるのは洋菓子が多いです。

 和菓子にはワクワクするような魅力はないのでしょうか? 桜餅、柏餅、お月見団子…。和菓子屋さんの店頭の貼り紙で季節を知ることがあります。お抹茶といっしょにいただく上生菓子は、自然を映した美しいものばかりです。また、同じ県内でも場所が違えば気候が違い、産物が違い、食べ方も様々です。その地域の歴史と風土に育まれたお菓子が今日まで伝わってきています。県内には和菓子の魅力がいっぱい埋もれていそうです。

 和菓子には、歴史とそれにまつわる個人の思い出があります。「練りようかんを日本で最初に作ったんは駿河屋さんなんやて」「このお菓子、おばあちゃんがよく作ってくれたなぁ」「お供えのお下がりのおまんじゅうは線香臭かった」など。

 毎年6月16日は、全国和菓子協会が制定した「和菓子の日」です。これに加え和歌山では、毎月16日を「紀州和菓子の日」とすることを提案いたします。この日は和菓子の思い出をたどる、和菓子作りにチャレンジする、地域ならではのお菓子を味わいその歴史を探ってみる、和菓子と縁の深いお茶について調べてみる、和菓子にちなんだ場所を訪ねるなどしてみましょう。和菓子を通して和歌山の魅力に気づき、きっと和歌山が好きになります。

写真=西高松の国華堂「いが餅」

この法案にご意見を

 「賛成・反対・どちらでもない」のご意見とその理由、氏名、年齢、職業、住所、電話番号を書いてお寄せください(匿名希望の場合、その旨も)。次号以降掲載します。抽選で毎月3人に1000円分のクオカードを贈ります。

 なお、皆さんからの「和歌山よくする法案」も募集中です。

【応募先】

編集部「よくする法案」係

  郵送=〒640・8570ニュース和歌山

  FAX=073・431・0498

  メールnwtoko@nwn.co.jp

法案への読者の声

2月7日号掲載 朝夜、鏡に向かって「いいね!」

 鏡に映る自分に対して自己肯定の言葉をかけることで自然と表現豊かになります。鏡に向かって「いいね!」、皆でしてみましょう。  (ドリームファクトリー代表・化粧師秀)

sanseiorenzi

 思春期を迎え化粧に興味を持った頃、「鏡ばっかり見ててもあかん、中身が大事」と母にしかられた。確かに中身は大事だが、大人の女性に向かう乙女にはメイクはとても大切で、それにより自身の内面的な魅力も高まると思った。鏡に向かって「いいね!」は今日を気持ちよくスタートするためのおまじないであり、「今日も1日ありがとう」という自分へのねぎらい。なかなか「いいね!」という気分になれない日もあるが、そんな自分をも見つめ直すきっかけにもなると思う。(会社員 匿名・33歳)
 他人様はどう思っているかは気にしない。私は鏡を見る時に「いいね!」「かわいいよ!」と自分に声をかけてあげている。そしてその時は自分に自信が持てるような気がする。(無職 匿名・77歳)
 鏡の前で「いいね!」と笑顔になっている自分を想像しただけで笑える。子どもや妻からも気味悪がられそう。でも笑顔を作ることや自身をねぎらい、誉めることを自分から発信したら、自分の心に悪いものは生まれないし、他人にも優しくなれる。単純だが良い法案だと思う。(会社員 匿名・38歳)
 意識して笑顔にすれば、気持ちもそれに合わせて明るくなると思うので、みんなで「いいね!」をしたいと思う。(会社員 匿名・36歳)
hantaiblue

 和歌山県民は内向的、消極的という批判があるが、和歌山県民に限らず人間は一人ひとりがそれぞれ違うので当然ではないだろうか? 違うからこそ個性であり、良し悪しはあるだろうが、それこそが本来の人間だと思う。鏡で短所を補えるとは到底思えないような気がする。鏡を見る以前に自分自身を見直す、あるいは他人の行動をよく見て良いところを吸収する癖をつけるべきだと思う。(契約社員 川﨑健太・32歳)

1月31日号掲載「郷土の歴史 体験学習で学ぼう」

sanseiorenzi

 小中学校で義務づけられていないのが不思議なくらい。歴史遺産だけでなく、華岡青洲や南方熊楠など、和歌山出身の歴史上の偉人についても学ぶ機会を子どもたちにはぜひ持たせてほしい。(主婦 匿名・30歳)