提案者:赤井 智也子 (ブックハンティング主宰)

2015100305book

 「全く本を読まない人が増えている」と時折ニュースで見かけます。和歌山では、読書会や書評合戦(ビブリオバトル)など、本を楽しむイベントが定期開催され、新宮市には色んなメディアで取り上げられている有名なブックカフェができ、本の文化は今も広まっているように思います。

 以前、皆で古本屋に行き、1000円でテーマに沿ったおすすめの本を探すイベント「ブックハンティング」を実施したことがあります。こんなにも本の知識があり、魅力を語ってくれる方々がいるのだなあ、世の中にはこんな面白い本があるのだなあ、とすてきな発見ができました。

 わたし自身、学生時代はよく読書をしましたが、社会人になってから、かなり減ってしまいました。時間がないわけではないし、読書したい気持ちはある。が、なかなか機会がない。同じ気持ちの方はいらっしゃるのではないでしょうか?

 そこで、読書やカフェが好きな人たちが集まり行政と連携し、和歌山城の芝生や京橋付近の水辺、ぶらくり丁などで「出張ブックカフェ」を展開していくのはどうでしょうか? 本が入った持ち運びできる本箱(写真)と移動しやすい机といすを作り、まちの色んな所へ出張します。

 普段わざわざ書店や図書館へ行かない方、本を読むきっかけがない方でも、景色がよいところで和歌山らしさを感じながら、ゆったりと読書が楽しめると思います。カフェやお菓子が好きな方も、本と出合って楽しんでいただきたいです。

 そして、将来のわたしの描いている本と地域のかたちは、本と食をコラボしたマーケットやフェスティバルを開催すること。地域の飲食店やお店を持たず個人でお菓子やパンを作っている方々と協力し、本に出てくる料理をたくさんのお店と屋台で提供します。そのメニューを楽しみながら本を読むことで交流ができ、様々な人とのつながりが増え、和歌山がさらに魅力あるまちになっていくと考えます。

この法案にご意見を

 「賛成・反対・どちらでもない」のご意見とその理由、氏名、年齢、職業、住所、電話番号を書いてお寄せください(匿名希望の場合、その旨も)。次号以降掲載します。抽選で毎月3人に1000円分のクオカードを贈ります。

 なお、皆さんからの「和歌山よくする法案」も募集中です。

【応募先】

編集部「よくする法案」係

郵送=〒640・8570ニュース和歌山

FAX=073・431・0498

メールnwtoko@nwn.co.jp

法案への読者の声

9月19日号掲載 旅先に和歌山土産を持参しよう

 旅先で出会った人にちょっとした和歌山土産をプレゼントすると会話がはずみます。少しの工夫で和歌山のアピールができるので、皆さんもしてみませんか。(会社員・中筋健史)

sanseiorenzi

 私は、県外の友人に久しぶりに会う時は和歌山土産を渡すようにしている。お酒好きの人、甘い物好きの人、甘いのが苦手な人、それぞれに合うものを選んで。たま駅長を知っている人は時々いるが、パンダが日本で一番たくさんいるのは和歌山だということがあまり知られていないのは残念。和歌山土産を渡すことは、これからも続けていきたいと思う。(会社員 匿名・50歳)

 ◎単身赴任をしていたころ、帰郷するたびに職場に和歌山土産を持って行っていた。これで和歌山に興味を持ってもらえ、夏休みなどには我が家をよく訪問してくれた。また、私は写真撮影が趣味で、県外に出かけるときには泊まる宿へ和歌山名物を持って行く。これも和歌山に興味関心を持ってもらえる機会になる。本法案のように、県民一人ひとりが観光大使の心構えで、身銭を切って和歌山をPRするのも良いことだ。それによって、和歌山を愛し、より深く理解する一助になる。(無職 匿名・69歳)

 ◎海外へ旅行したときに千代紙を持って行き、鶴などを折って喜ばれた。これと同じような感覚で、荷物や負担にならない程度に和歌山土産を持って行き、小さなふれあいの数々が少しでも和歌山の知名度を上げたら素敵だと思う。私は今、家族が入退院を繰り返しているので旅行はできないが、いつか旅行に行くときはぜひ実行したい。すばらしいアイデアをありがとうございます。(アルバイト 匿名・53歳)

9月26日号掲載 月1回、わかもんサミットを

 まちを元気にする取り組みを次世代の若者へ橋渡しするため、老若男女問わず誰もが参加できる市民の意見交換会を月1回開催しましょう。(エスプロジェクト代表・志場泰造)

sanseiorenzi

 何かにつけて高齢者から若者への橋渡しが大変なようだ。上の世代から次世代へと語り継がれていくことはすばらしい。年の功、若者の元気。10月の「第1回わかもんサミット」には参加できないが、各地でこのような催しが始められれば、老いも若きも楽しく過ごせるだろう。小さいことから和歌山の発展につながっていくのではないか。(無職 匿名・79歳)

(ニュース和歌山2015年10月3日号掲載)