「ラブライバー」「アゴクイ」「フレネミー」…。年のせいか、カタカタ言葉を受け付けなくなってきた。いずれも今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補だが、ノミネートされて初めて知った▼50候補中、「刀剣女子」や「プロ彼女」も初耳。お笑い芸人の「ラッスンゴレライ」「安心して下さい、穿(は)いてますよ」で何とか知っているぐらいだ▼個人的に好きなのは「ルーティン」。ラグビーの五郎丸歩選手がゴールをねらう際、拝むような動作を習慣化することで集中力アップを図るもの。元々、「ルーティンワーク」のように、お決まりの作業や仕事などマイナスの意味を込めて使われてきたように感じるが、それが前向きな言葉に変わった印象だ▼とはいえ、「これが流行語大賞?」と言われると強くは推せないし、流行語大賞自体がルーティンワークになっているような…。いや、そうじゃなく、言葉で1年を振り返り、明るい言葉だけで表現できる来年にする、そんな機会になればと思うが、さてさて…。(西山)
(ニュース和歌山2015年11月21日号掲載)