2016073005_houan提案者:新家貢(中之島子ども食堂主宰)

 私は和歌山市中之島地区で「子ども食堂」を主宰しています。子ども食堂というのは、子ども1人だけでも食べに行ける無料、または安価で食事のできる食堂で、きちんとお腹いっぱいご飯が食べられなかったり、いろいろな事情で食事を一人でとっている子どもたちに食事と居場所を提供する取り組みです。

 私たちの食堂は、来てもらう人を子どもだけに限定せず、普段1人で食事している大人や、いつもと違う人たちと食事したい人にも来てもらっています。

 子ども食堂は、単に料理を提供するのではなく、「食事」プラス「何か」を提供するもので、私はその「何か」は家庭と学校や職場に続く「第3の居場所」だと考えています。

 生きていくためには多くの人とかかわって、自分の居場所ができるだけ複数ある方が幸せになれると思います。子ども食堂はそのための活動の一つです。  さて、今回の私の提案です。それは、「地域でご飯を食べる日を作ろう」です。

 現代社会は、自分が生活している場所に住まう人々とのつながりが薄くなっています。「地域ぐるみで子どもの成長を見守る」といった時代は一昔前のものになってしまいました。

 普段顔を合わせる人同士だから、朝、目が合った時に「おはようございます」と互いにあいさつできるように、とりあえず週に1回か月に数回、地域の人が集まって、同じテーブルを囲んでご飯を食べる日を作ってはどうでしょうか。  私のオススメは朝飯会です。今は子どもも塾や習い事で放課後が忙しいので、朝ごはんを地域のみんなで一緒に食べるのが良いと思います。朝ごはんならそんなに手間もかかりませんし、公民館や集会所、晴れていれば公園でも開催できそうです。

 みんな一緒に朝ごはんを食べて、「行ってきます」「行ってらっしゃい」。そんな言葉が飛び交う街って素敵だと思いませんか?

(ニュース和歌山2016年7月30日号掲載)

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法案への読者の声

7月16日号掲載 出会った人には必ずあいさつ

 「あいさつをしましょう」ではなくて、「あいさつをしなければならない」という、あいさつの強制です。あいさつをされて、嫌な気分になる人は少ないでしょう。みんなの気分が明るくなり、景気も上向くかもしれません。(電器店経営・梅田寛)

sanseiorenzi ◎大人同士の場合はいいが、相手が子どもの場合が難しい。最近は通学途中の子どもにあいさつしても知らんぷりが多い。特に近所ではない場所になると、警戒されるのか、ほとんど返事が返ってこない。よく見ていると見守り隊の方にはきちんとあいさつしているので、知らない人とは話さないということでしょうかね? それでもめげずに声はかけますが…。散歩している異性にはお互い声かけしにくいので、目礼だけですが、それでも気持ちがいい。(主婦・大岩江美子 69歳)

 ◎先日、背が高くてがっしりした白髪まじりのおじいさんと目が合って、同じ方向に進んでいたが、出勤前の急ぎ足だったので、「おはようございます」と一言かけて抜かそうとしたら、びっくりした顔。弱々しい声であいさつが返ってきた。人は見た目とは違うし、いつか主人も息子もおじいさんになる。だれかが声をかけてくれたらきっとうれしい気持ちになる。これからは自分からあいさつする。(福祉職・匿名 40歳)

 ◎人との心のふれあいはあいさつから始まる。私は貴志川線でよく和歌山市へ行くが、最寄りの駅で、出会う方々にあいさつする。また、近くの小学生に声かけやあいさつをすると、元気な声が返ってきて、気持ちが良い。電車で隣に座った方々とあいさつや会話をする中で、つながりができる。近年、たま電車に外国人が大勢乗ってくれるが、中国へ何回か行った経験から、しばしばあいさつをする。和歌山の印象がよくなればと願っている。(元教員・匿名 79歳)

 ◎他のことで「強制の法案」だったら、「とんでもない!」と言うでしょう。でも何とユーモアのある強制でしょう。「強制なのだから、恥ずかしいも何もありません」、この言葉もいいわぁー。強制なのに、自然にできそう。和歌山もこれで有名に!(主婦・田島礼子 68歳)

 ◎大賛成。あるお寺の会合で、お子様にお話をさせて頂き、40年。まずはあいさつから始まり、その大切さを聞かせている。さっそく例会で実践。この法案が載った紙面が私の宝物になった。(主婦・西晴美 78歳)

 ◎通勤している時、見知らぬ人から「おはようございます」と言われたことがある。それなのに、私は急いでいたので、あいさつを返さず通り過ぎてしまった。その時のことを今も後悔している。あいさつしてくださった方も嫌な気持ちだったろうと思う。あの時、私があいさつを返していれば、お互い、いい気持ちで1日を過ごせたと思う。(会社員・匿名 37歳)

 

hantaiblue ◎あいさつは大切で、いいことだが、強制はいかがなものか? 今の世の中、知らない人に声をかけたら、誤解や警戒されたり、不審者扱いされかねない。和歌山市内で知らない人からあいさつされ、あいさつを返したら、セールスや宗教勧誘が目的で、朝から嫌な思いをさせられたことが何度かある。強制しなくても、臨機応変にすれば、それでよいのでは?(アルバイト・匿名 54歳)

 ◎あいさつは強制ではなく、自らの意思で行うべき。通学中の児童に声をかけても、「あなたどちらさん」という顔でこちらを見るだけで、あいさつを返さない子が多くいる。ひところは「知らない人に声をかけられても返事をするな」と言われたそうで、それが今なお、尾を引いているのだろうか。大人だってそうだから…。私は、行き交う見知らぬ人にも声かけを心掛けている。しなければならぬあいさつは、堅苦しいと思う。(無職・匿名 80歳)