江戸時代の和歌山で活躍した画家、真砂幽泉(ゆうせん)と、桑山玉洲(ぎょくしゅう)の絵具箱を紹介する企画展「のぞいてみよう!えのぐばこ」が22日㊏〜9月3日㊐、和歌山市吹上の県立博物館で開かれる。袴田舞学芸員は「当時の道具は、まるで画家がそこにいるかのような存在感をもっている。その息づかいを感じてほしい」と話している。

 県内の歴史資料を所蔵する同館は、江戸時代以前の美術品や工芸品も扱っている。絵画を展示した際、客から「どんな材料で?」「どうやって描いているの?」との質問があり、今回、幽泉と玉洲に注目し、2人が使用した道具を展示することにした。

 道具に加え、作品も紹介しており、画材によって異なる色の表れ方や、紙だけでなく絹に描いた作品を並べ、画家のこだわりを解説する。また、今回初めて近代美術館と連携し、江戸時代と現代の画材で同じ役割のものを考えるワークシートを作成。現在の絵の具セットと比較しながら学べる。このほか、トレーシングペーパーを使った「敷き写し」体験も随時できる。

 袴田学芸員は「絵筆ひとつとっても、太さや柔らかさで種類が多く、絵の具も染料、顔料と使い分けていた。江戸時代、経済的に豊かで文化活動も盛んだった和歌山で活躍した2人の画家を知ってもらいたい」と望んでいる。

 280円、大学生170円、高校生以下と65歳以上無料。午前9時半〜午後5時。月曜休館(7月17日㊊は開館し18日㊋休み)。同館(073・436・8670)。

 体験イベント…ワークショップ「画家になりきり!水墨画体験」=8月11日㊎午後1時半。小学生対象、申し込みは7月22日以降▽ホンモノの文化財をさわってみよう=8月13日㊐午前10時半。