西洋美術を伝え、大正期の日本美術の発展に貢献したペール北山こと北山清太郎(1888─1945)の活躍からひもとく展覧会「動き出す!絵画 ペール北山の夢─モネ、ゴッホ、ピカソらと大正の若き洋画家たち」が来年1月15日(日)まで、和歌山市吹上の県立近代美術館で開かれる。

県立近代美術館 西洋と日本の名画集結

2016111910_gohho 同館が3年に1度開く大規模展覧会の第1弾。北山は和歌山市住吉町で生まれ、美術雑誌『現代の洋画』『現代の美術』を刊行し西洋美術を紹介し、多くの若手画家を支援した。

 今回は北山の活動に焦点を当て、大正期の日本を熱狂させた西洋作品と、これに影響を受けつつ展開した日本の美術作品を4章に分けて構成する。ゴッホ、ピカソ、ルノワールら有名画家の作品をはじめ、国内は岸田劉生や木村荘八、高村光太郎らの作品が並ぶ。

 また、北山は美術の世界から離れた後、2016111910_kitayama「動く絵」の制作に乗り出し、1917年に日本で最初のアニメーションを手がけた1人とされる。北山が携わった作品や大正後期の希少なアニメーションも公開する。

 青木加苗学芸員は「80ヵ所から集まった作品で、これだけ和歌山で見られる機会はめったにありません。この時代の息吹きを感じながら、ペール北山の存在を地元の人に知ってほしい」と望んでいる。

 午前9時半~午後5時。月曜休み。1000円、大学生800円、高校生以下と65歳以上無料。12月11日(日)、1月9日(月)午後2時から、学芸員の解説がある。

 関連イベントは次の通り。手回しアニメフィルム上映・解説会=12月23日(金)、映像文化史研究家の松本夏樹さんが解説▽レクチャーコンサート「出会う!音楽」=1月8日(日)。近代日本の音楽とアジアからの影響を受けた西洋音楽を演奏。いずれも午後2時で、当日午前9時半から整理券配布。先着120人。

 同館(073・436・8690)。

写真上=ゴッホ「雪原で薪を集める人びと」/同下=和歌山市出身のペール北山