10日㊐午前10時、海南市大野中の春日神社

 同神社の大塔の宮十番頭祭で、平安後期に作られたと考えられる毘沙門天立像を公開する。明治時代の廃仏毀釈の際、「この像だけなぜ床下に隠したのか、何か意味があったと思われますが、不思議です」と三上秀信宮司。

 同神社に伝わる仏画「厳島姫神並に二十五童子絵像絹地巻軸」も初披露。絹の荒さやおおらかな画風から、戦国時代ごろに描かれたと推測される。神社の歴史を物語るこの2点について和歌山県立博物館主査学芸員の大河内智之さんが解説する。

 郷土史講座の後、現在の海南市と和歌山市南部を中世に統治した豪族で、同神社の神主を務めた大野十番頭の子孫が祝詞を上げる

 無料。申し込み不要。同神社(073・483・7547)