土橋磨由未さん第1歌集
三百首選び『二人唱』
 和歌山市の土橋磨由未さん(36)がこのほど、第1歌集『二人唱(アンサンブル)』(邑書林)を出版した=写真
 土橋さんは、1998年に若手歌人の紀野恵さんの歌に感銘を受けたのをきっかけに、本格的に歌作りに取り組み始めた。昨年、「奈良県平成万葉千人一首」で最優秀賞、オー・ネット短歌コンテストで大賞を受賞したのを機に歌集を出そうと決心。4年間に詠んだ短歌から300首あまりをまとめているが、出版に際し、ほとんどを改めて作り直した。
 ーあなたから上着を借りて越冬す二人唱(アンサンブル)な春に出逢いぬー 上着と組み合わせになった服と、ともに歌うという意味を“アンサンブル”にかけて詠んだ1首から「ともに朗らかに歌えれば楽しいだろうな」とタイトルにした。
 「歌を作ることで、自分の中の澱みたいなものをのぞいてみようとの思いがあった。人間臭さをあえて出したところがあるので、第1歌集出版をひと区切りに、一から仕切り直しをして今後は生活感があまりないシンプルな歌を作っていきたい。自分だけの世界を作り上げていきたい」と話している。
 四六判変形。134ページ。2500円(税別)。宮井平安堂ほかで取り扱っている。問い合わせは土橋さん(073・477・6403)。