書きたい人の表現の場に
       
よく続きました」と語る武田さん 文章を書くのが好きな人でつくる和歌山エッセイストクラブが昨年12月に発足20年を迎えた。さまざまな思いや体験をつづる『エッセイわかやま』を発行しており、発行責任者の武田典也さんは「素人の集まりでよく続いた。できる限り続けたい」と話している。
 エッセイストクラブは、武田さん、元衆議院議員の故岸本光造さん、ジャーナリストの滝本順一さん、有馬書店店主の有馬幸一さんが、文章が好きな地域の人に気軽に発表できる場をつくろうと1982年に結成。3カ月に1度、メンバーが文章を持ち寄り、『エッセイわかやま』を発行。会は昨年末で20年、『エッセイ〜』は80号を数えた。
 発足5年後には約40人にふくれ、主婦や公務員、政治家、教員とさまざまな立場の人が思いをつづった。一時期は宮井平安堂で一般発売するほど親しまれた。中でも土本克巳さんが86年に発表した「柿の葉」が文芸春秋社が発行する同年のベストエッセイ集に収録、武田さんが広辞苑の間違いを指摘した「岩波の諸子に寄す」などが話題になった。
 創刊当時から執筆している滝本さんは「すぐ廃刊になる『3号雑誌』で終わらず、よく続いた。『エッセイ〜』は書きたい熱意のある人が自分を表現し、喜びを見い出せる場になっている」。武田さんは「人に読んでもらう以上、事実誤認のないよう注意してきた。一時期より会員は減ったが、3人、2人になっても会は続けたい」と話している。
 エッセイストクラブは随時、会員を募集している。問い合わせは金谷さん(073・422・1731)。

写真=「よく続きました」と語る武田さん)

    

『エッセイわかやま』20年