14年にわたる東京生活から和歌山に戻って2年半。“かよん”こと中里佳世さん(和歌山市網屋町)が「自分がいいなぁと思い、人に勧めたいものを発信しよう」と5月に無料情報紙「flows」を発刊した。「アーチストを紹介する場に」と、A3サイズ2枚を映画、ライブ、ダンス、展覧会、講演会の情報と、エッセイで埋めつくす。約3000部を印刷、八つ折りにして、和歌山市を中心に大阪、奈良、神戸、東京で配布する。
一般的な情報誌に掲載されない情報でも、東京なら“嵐”のようにあるフリーペーパーやチラシから得られた。だが、和歌山は口コミが主。「自分でメディアを持たないと広がらない」と考えた。
大学卒業後は映画、映像の制作配給会社を皮切りに、映像関連の仕事に携わってきた。2年前まではカフェシアターの企画運営を担当。映画関係だけでなく、ミュージシャンなど人脈を培った。
帰郷から2年、市内の雑貨店セ・ミニョン店長の寺村雅美さんとイラストレーターのはたのよしこさんら新たにつながった人の協力で、今年3月に創刊準備号を、5月に第1号を出した。和歌山の情報が中心だが、大阪や神戸に置くのは「和歌山の人はメジャーなものには関心を示しますが、マイナーだと反応が鈍い。flowsを見た人が『和歌山でこんな情報誌があるね』と、和歌山の人に話してもらい、それをきっかけに和歌山の人に和歌山を見直して欲しい」との思いがあるからだ。「逆輸入の発想」と笑う。
かかわるライターは約30人。和歌山だけでなく、東京や富山からも原稿が寄せられる。これからは2カ月に1度、和歌山から全国へ発信してゆく考えだ。問い合わせは中里さん(kayo_n@jtw.zaq.ne.jp)。
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