“i命の大切さ”知って 筋ジスで入院中の松本勝子さん  詩集『こころの詩』に66作品
         
 進行性筋ジストロフィーで和歌山市内の病院に入院中の松本勝子さん(60)が詩集『こころの詩(うた)』を自費出版した。わずかに動く右親指でパソコンを操作し、詩やエッセイを書いており、今回の詩集には最近5年間の66作品を収録。前向きで、やさしさ、感謝の気持ちにあふれる内容が共感を呼んでいる。松本さんは詩集を通じ、「“命の大切さ”を伝えたい」と話している。

   
松本勝子さん 33年間にわたり、「鉄の肺」と呼ばれる呼吸補助装置の中で生活している松本さん。体中の筋力が徐々に衰えてゆく進行性筋ジストロフィーと闘いながら、生きがいである「書くこと」を続けている。
 以前からの念願だった詩集を発行するにあたり、松本さん自ら編集作業を行った。「あの時はこんなことを考えていたんだな」と振り返りながら、パソコンを使い始めた1998年以降の約100作品を読み返し、詩29、エッセイ14、詩歌23の計66作品を選定。いずれの作品も自らの思いを素直に表現していることから、表題を『こころの詩』とした。
 最愛の母親やふるさと和歌山、サッカーほかテーマは様々。そんな中、「生きている生命が弾む/生きている生命が謳う/生まれて今日まで一途に/歩いて来た私の人生」(人生)、「懸命に生きているあさがおの/小さいいのちにおしえられ/今日も一日わたしも頑張ろう」(あさがお)など、命をテーマにした作品が多い。
 松本さんは「最近はネット自殺が増えるなど、自分を粗末にする人が多いように思います。また、凶悪事件も多く、他人を大切にできない人も少なくない。みんなもっと自分を大切に、他人にやさしく、そして“命の大切さ”を知ってほしい」と願っている。
 問い合わせは出口さん(073・451・6460)。

(写真=闘病生活のかたわら、詩やエッセイを書き続ける松本勝子さん=松本さん提供)