南米移住一家の出会いと絆
『月の涙とアルゼンチン』

       
月の涙とアルゼンチン 一時和歌山市に住み、現在アルゼンチンに移住した竹内佐知子さんが著書『月の涙とアルゼンチン〜南米移住 悲喜劇を越えて』(写真)を川辺書林から出版した。一家が現地で出合った生活文化や自然、人々との触れあい、突然訪れた夫との死別など、異国での生活の悲喜こもごもを綴っている。
 佐知子さんは青森出身。ネパール旅行で出会った長野出身の竹内裕二さんと数年後、和歌山で偶然再会し結婚。裕二さんが和歌山の企業に勤めていたことから4年余り和歌山で暮らした。その後、現地企業からスカウトされ、1998年、一家でアルゼンチンへ。大草原とアンデス山脈、牛肉とワイン、タンゴとサッカー、陽気な友人と日系移民など、アルゼンチンの風土と気質、家族の絆が描かれている。
 しかし、移住5年目に裕二さんが急逝。失意の底にいた竹内さんを支えたのは現地で出会った人々であり、裕二さんとの思い出だった。
 佐知子さんは「今まで生きてきたなかでいろんな人と出会ってきたが、無駄な出会いはひとつもなかった。これからもそうだと思う」と話している。
 四六判、253ページ。1600円。問い合わせは川辺書林(長野026・225・1561)。