金田まりさんが吟詠歌謡「苅萱」を発売
        
金田さん 高野山に伝わる親子の悲話を描いた石童丸物語を歌った吟詠歌謡『苅萱』のCDシングルがキングレコードから5月26日に発売された。歌っているのは和歌山市西庄の金田まりさん。長く詩吟を愛唱し、カセットテープをリリースしたことはあるが、CDは初めて。「大切に歌い続けていきたい」と喜んでいる。
 金田さんは20年ほど前にキングレコードが開いた詩吟コンテストで優勝。これをきっかけに同社に所属し、イベントや大会で歌ってきた。歌謡曲に詩吟や和歌を挿入した吟詠歌謡にも取り組み、昨年(2003年)秋、CDを出す話が持ち上がった。
 「いつかはCDを出してみたいと思っていました。これまでにも何度か声をかけていただいていましたが、そろそろ時期かなと思い、決心しました」と金田さん。和歌山にゆかりのある歌を考え、その中でも「石童丸物語を歌いたい」と、ボイストレーニングを受けている中本精慈さんに作詩作曲を依頼した。
 石童丸物語は、子どものころに祖母が口ずさんでいた歌を聞き、心に残っていた。詩吟でもよく歌われ、3年前に出演した舞踊の会で舞いを披露し、「お客さんがとても感動してくれたのが印象的だった」。
 中本さんから渡されたのが、一番と二番の間に和歌が入った『苅萱』。金田さんは「物語通りの詩。特に和歌の部分は父と名乗れない親の気持ちがすごく出ていて好きですね。難しいけれど、私の曲なんだと感動しました」とにっこり。「和歌山に伝わる物語を歌った曲ですので、ぜひ、地元の方に聞いていただきたい。そして若い人たちにも石童丸のことを知ってもらい、歌い継いでもらえるとうれしい」と話している。
 『苅萱』は1200円(税込み)。ほか、中本さん作詩作曲の『想い出さがし』を収録。問い合わせは金田さん(073・451・0098)。

写真=「地元に人に聞いて欲しい」と語る金田さん)