木村良樹県知事が県政への取り組みや日本についての提案をつづった『鄙(ひな)の底力〜紀の国からの発想』が中央公論社から出版された(写真)。
「憂国日本」「日本再生のための八つの提案」「改革県庁〜新知事論」「田舎再生〜地方行政最前線」の4章構成。「鄙(地方)」の持つ底力を日本の未来にどう生かすかをテーマに、自らの取り組みを紹介しながら政治哲学を凝縮している。
中でも「日本再生〜」ではひとつの公共事業で多くの人が潤っていた右肩上がりの時代が終わったことに触れ、経済成長時代の仕組みからの脱却を提言。また、高野龍神スカイライン無料化で交通量が3倍になり、観光客増につながった例をあげ、リスクばかりを恐れる役所的な発想を乗り越える必要性を説いた。
「改革県庁〜」で公務員論を展開。毎年の行政のイベントを開催すること自体が目的になっていたり、会議に必要以上の職員を同席させるなど従来の役所の無駄な慣例を指摘。さらに能力主義人事について述べ、「住民ニーズにあう特色ある施策を考え、実施することに喜びと誇りを感じる意識を持って欲しい」と訴えている。
四六判188ページ。1470円。県内の主要書店で販売している。 |