がん闘病記『生きててくれてありがとう〜がんとの闘い二人三脚』(写真)が朝日カルチャーセンターから出版された。
著者は星野有貴子さん。結婚を4カ月後にひかえた昨年(2004年)5月、和歌山市出身の婚約者、大冨正也さんに、男性10万人に数人の発生率と言われる精巣腫瘍(睾丸のがん)が見つかった。すぐに腫瘍のあった左精巣を摘出したものの、腹部、頸部への転移が判明。抗がん剤治療が始まり、薬の副作用に苦しむ正也さんを有貴子さんはつきっきりで支えた。
8月、抗がん剤の成果を最終確認するための手術を受けた。結果、転移していた組織にがん細胞は見つからなかった。9月に退院した正也さんはリハビリを続け、10月には和歌浦ベイマラソン2キロの部で完走するまでに回復。翌月、仕事に復帰した。
病気が判明した当初、精巣腫瘍に関する本など情報を探したが非常に少なく、唯一見つけた1冊に勇気づけられたこと、そして支えてくれた周りの人への感謝の意味を込め、出版を決意。2人でがんと闘った日々を、看病する側の心の葛藤をまじえてつづった。
出版日の今年5月5日、2人は晴れて結婚した。「私たちの経験談が病気と闘う患者さん、家族、恋人などに、ほんの少しでも役立てば」と願っている。
B6判、184ページ。1600円。問い合わせは大冨重光さん(073・422・9569)。 |