和歌山市鳴神の西脇富士子さん(44=写真)が絵本『ゆきだるまくんのひみつ』を文芸社から出版した。中学2年生になる子どもが幼稚園に通っていた時に創作した作品で、「絵本にして出版したい」という10年来の夢がかない、「一人でも多くの子どもたちに絵本の世界を味わってもらえれば幸せです」と話している。
幼稚園の保護者サークル「絵本の会」で紙芝居作りをしていた西脇さんは、既製の絵本を紙芝居にするのでなく、オリジナルの紙芝居を作りたいと物語を書き始めた。ぬいぐるみや、空、風、虹など子どもが身近に感じているものを題材に、10話ほど書いた。
『ゆきだるま〜』は、和歌山ではめずらしい積雪があった朝、なかなか来ない通園バスを待っている間、子どもたちが雪で思いっきり遊んでいる姿にヒントを得た。――北風に乗って旅をする「ゆきだるまくん」、知らない間に溶けてちいさくなってしまう本当のわけを教えてくれた――。「子どもが一番気に入った作品。紙芝居で見せてもらうのでなく、自分で読みたいと言ったのが絵本にしたいと思ったきっかけです」と西脇さん。
絵本に書き直し、あちこちの出版社に送ること7、8年。「なかなか取り上げてもらえず、原稿が帰ってくるたび落ち込みましたが、でも楽しかった」と振り返る。念願がかない今年ようやく、文芸社から出すことが決まった。絵は色鉛筆で仕上げ、子どもが手に取りやすいようサイズを小さくした。
「できあがった絵本を見て、区切りがついたとほっとしました。家族も『よく頑張ったね』とほめてくれました」と喜ぶ西脇さん。「子どもは周りのものとすべて友達になれる。それを見守っていく大切さを感じてもらえれば」と話している。
四六判、20ページ。1155円。主要書店で取り扱っているほか、西脇さんのホームページ(http://www10.plala.or.jp/poci/)からも取り寄せられる。問い合わせは西脇さん(073・474・0317)。 |