絵本の会から方言集と三体月伝承の絵本
        
 わかやま絵本の会は、和歌山弁を集めた「おしえてわかやま 方言編」を出版した。同会20周年記念で出版している「おしえてわかやま」100シリーズの第2弾。
 会員や読者にアンケートで和歌山弁を収集。「ちょっとややこしでーコーナー」「和歌山弁の練習コーナー」「地域によってもこんなにちがうでコーナー」「てんこもり単語コーナー」に分け紹介している。
 「ちょっとややこしでー」は、「いぬ(犬)→帰る」「しか(鹿)→〜だけ」「つむ(積む)→混む」などひらがなで書くと共通語と同じ言葉が、和歌山弁では違う意味で使われるものをまとめた。「和歌山弁の練習」は特に顕著なザ、ダ、ラ行の変化を取り上げ、「地域によってもこんなにちがうで」は地域による違いを楽しんでもらおうとことば遊びで紹介。最後の「てんこもり単語」は前半で紹介しきれなかった方言を50音順に並べた。A6判、236ページ。千円。
 編集者の松下千恵さんは「意外なことに子どもたちが楽しく活用してくれています。同じ和歌山弁でも知らなかった言葉がたくさん出てくるのがおもしろいのかも。この本を見て、『こんな方言もある』など思い出して情報をお寄せいただければ、この本ももっと成長すると思います」と話している。
 また、同会は絵本『みっつのおつきさま』を出版。熊野に伝わる三体月の伝承をわかりやすい物語にしたもので、中辺路の猟師がイノシシに導かれて、熊野の神である3つの月を発見するストーリー。ハードカバーで、15センチ四方の正方形判。800円。 
 問い合わせは同会(073・452・4341)。