帯伊書店13代目
高市績さんの追悼録
功績と思い出つづる

     
 和歌山市元寺町の帯伊書店を経営し郷土史出版の基礎を築いた故高市績さんをしのぶ『新志友---高市績追悼録』(写真)が6月1日に同店から発行された。
 江戸時代の高市家は書籍商として代々、帯屋伊兵衛と名乗り、『紀伊国名所図会』を編纂し出版。江戸後期に7代目当主だった高市伊兵衛志友は学識者として名をはせた。
 13代目当主の高市績さんは、戦災で焼けた元寺町で書店を復興。『紀伊国名所図会』を『紀伊名所図会』として復刻したほか、『和歌山城史話』『わかやまの生物』などを出版。また、近世の紀州における出版事業の歴史を調査し、出版目録を多数編集したが、昨年(2005年)、77歳で亡くなった。
 追悼録は、生前交流の深かった県立文書館の須山高明さんが編集委員長となり制作。安藤精一和大名誉教授、三尾功前和歌山市立博物館名誉館長ら11人が高市さんの功績と思い出、帯伊書店の歴史をつづっている。
 同店の高市健次さんは「仕事への没頭ぶりは近くでみていて知っているつもりだったが、あらためてその功績が分かった」と話している。問い合わせは同店(073・422・0441)。