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岩出市の倉本忠博さんが自伝的小説『あの頃の俺』を文芸社から出版した(写真)。倉本さんは1938年、新宮市生まれ。新宮高校時代に夏の全国高校野球選手権大会を2度経験し、卒業後は社会人野球の大和証券、大昭和製紙吉原でプレーした。81年から85年まで母校の新宮高校、93年から98年まで那賀高校の野球部監督を務め、現在は高校野球のラジオ解説者として活躍する。 2001年に、中学3年までをまとめた自叙伝『長屋の息吹』(郁朋社)を出しており、『あの頃の俺』は2作目。今回は倉本さんが「人生で一番無鉄砲に生きていた」と振り返る29歳から36歳までの実体験を元に書いた。 プロ野球から誘いを受けるほどの選手だった倉田博は、所属していた社会人野球チームを突然辞める。金貸し、白タク、地上げ屋と職を変え、その後、妻と義弟2人の4人で寿司屋をかまえる。その間、仕事仲間に金を持ち逃げされたり、連帯保証人になった知人に蒸発されたり…。それでも倉田は周囲に支えられながら、修羅場をくぐり抜けてゆく。 倉本さんは「どんな人生にもピンチを乗り切らないといけないときがある。この本を特に若い人に読んでもらい、ねばり強く、辛抱することを身につけてもらいたい」と願っている。 四六判、164ページ。1260円。宮井平安堂本店、宮脇書店ロイネット店ほかで取り扱っている。問い合わせは文芸社(03・5369・2299)。 |
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