懐かしい街並み いまに 
ぶらくり 『タイムカプセル和歌山』発行

            
 戦前戦後のぶらくり丁界隈の街並を撮影した写真を収めたCD『タイムカプセル和歌山』が株式会社ぶらくり(和歌山市匠町)から発行された。編集した同社の平松博取締役は「和歌山の街に後世に残せるものがたくさんあったことを知って欲しい」と話している。
 本町商店街元理事長の松並康博さんが昔の写真を数多く持っており、また、平松さん宅にも祖父が撮影した写真やフィルムが多数残っていた。以前、これらをもとにぶらくりが発行するフリーペーパー『Bravo』で写真の特集をしたところ、好評を得て、以来、写真の貸し出しを求められることが多くなった。これを受け、「まとめて見ることのできる形に」と写真を選んでデータ化し、CDにまとめた。
 写真は、明治から昭和30年代にかけての和歌山を収めた50枚。丸正百貨店の前身となる明治時代の丸正呉服店、焼け野原となった本町、バラックが建ち並ぶ中に建設された同百貨店とその店内、戦後、ぶらくり丁で開かれていた商工祭りの様子など当時の空気が伝わってくる写真が多数。初公開のものばかりで、中には、和高女の運動会、東京オリンピックの聖火が県庁に届いた時の模様など珍しいものもある。
 平松さんは「昔の建物、街並は見ていて飽きません。人々の姿勢、表情も引き締まっていて素晴らしい」と話す。「建物も後世に残せたものが数多くあるのが分かる。街のにぎわいばかりが言われるが、本当に街は良くなっているのか。100年200年残せる文化的なまちづくりを考える一歩になれば」と望んでいる。
 3000円だが、数に限りがある。問い合わせはぶらくり(073・435・0560)。

写真上から=丸正百貨店前の本町通りを市電が走る、人であふれる丸正百貨店喫茶店前

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