「果物の気持ち」になって
柑橘研究家 森本純平さんが『ふるうつさろん』発行 

            
 柑橘研究家の森本純平さんが1996年1月から1年間、『百果百話』として本紙に連載した文章をまとめ、タイトルを『ふるうつさろん』(写真)に変更した上で文芸社から出版した。温州みかんをはじめ和歌山に馴染み深い柑橘類を中心に、リンゴやブドウ、イチジク、ザクロ、パイナップルなど果物全般にまつわる話を盛り込んでいる。
 森本さんは1963年に県果樹園芸試験場に勤務してから、98年に県みかん園芸課副課長を最後に退職するまで果樹を担当。退職と同時に、柑橘を研究する「たしまもり研究所」を立ち上げ、昨年(2007年)末には、1927年に第1巻が発行された『柑橘研究』の第17巻の発行に尽力した。
 『ふるうつさろん』は46回に及ぶ本紙連載を加筆修正した。「専門書でなく、一般の人が楽しめる柑橘の本を」と知人に声をかけられたことで出版を決めた。原産地や日本にわたってきた歴史、改良の経緯、和歌山での栽培状況、また、形や色、風味などの特徴、さらに、食べ方や加工品まで多方面から紹介している。挿絵は、連載時の追田照子さんのイラストを利用した。
 森本さんは「果物は食べる時期に食べてこそ、その果物を愛することができます。この本には、果物の気持ちになって欲しいとの思いを込めました」と話している。
 四六判、148ページ。1260円。問い合わせは森本さん(073・482・0108)。
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