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柑橘研究家の森本純平さん(69)がこのほど、果物に関するエッセイや研究を『ふるうつさろん2』にまとめ、出版した。このうち、寄稿エッセイの多くは29年前に出版するはずだったもので、「やっと出版でき、皆さんから寄せてもらった原稿を無駄にせずにすみました」と喜んでいる。県職員として果樹園芸試験場や農業試験場などに勤務してきた森本さんは、退職後、たしまもり研究所を立ち上げ、柑橘を中心に研究を続けている。 同書には果樹栽培の起源から、和歌山にみかんが根付いた話、世界の果物分布や消費状況、大学や農業試験場の研究者による品種改良や栽培に関する話題、森本さんのエッセイを中心とする「果物抄」、さらに、果物にかかわる故事、ことわざ、俳句、歌など、専門的な内容から素人でも親しめることまで幅広く収録している。 実は、研究者から寄せられた文章は、森本さんの上司だった元県果樹園芸試験場長、宇田擴博士の退職記念として1979年に出版する予定で準備を進めていた。中には同年、甲子園で春夏連覇した箕島高校の尾藤公監督によるエッセイ「有田みかんと箕島野球」も含まれていたが、結果的に出版がかなわず、以来29年間、森本さんが原稿を預かったままになっていた。 今回、出版にこぎつけたのは、宇田博士が2006年に亡くなったことがきっかけ。3回忌前に発行し、本を霊前に捧げた森本さんは「せっかく寄稿してくれた皆さんに申し訳なく、自分が生きている間になんとか活字にしたいとずっと思っていました。日の目を見ることができ、嬉しいです」と胸をなでおろしている。 B5判、224ページ。2100円。問い合わせはたしまもり研究所(073・482・0108)。 写真=29年ぶりに日の目を見た文章も掲載 |
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