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和歌山市出身の音楽家、山路敦司さんが作曲したCD『涙〜世界のどこかで瞬間(いま)』が2月18日に発売された(写真右)。韓国人歌手、ケニーが歌うこの曲は、2007年、ミャンマーで取材中に撃たれ、命を落とした長井健司さんに捧げるもので、山路さんは「今も世界では戦争や飢餓など、悲しいこと、不安なことが実際に起こっている。同じ地球に暮らす者として、そういう現実があることを、この曲を通して感じてもらえたら」と話している。作曲家、編曲家、音楽プロデューサーとして活動する山路さん。これまで小柳ゆきや広瀬香美らの作品の作・編曲に携わったほか、映像音楽も多数手がけ、長野五輪では国際公式映像の音楽をプロデュースした。現在は音楽家のマネジメントや著作権管理などを行うコンコルディアの取締役を務める一方、大阪電気通信大学准教授として後進の育成に力を注ぐ。 今回、CD化された『涙』のメロディーは元々、2006年に公開された映画「悲しき天使」(大森一樹監督)のテーマ曲だった。当時は曲名、歌詞ともなく、「やりきれない悲しみ、そしてその中で希望を見つけていきたいといったイメージで作った」と山路さん。映画にはチェコフィルハーモニー管弦楽団が演奏したものを使用し、おおさかシネマフェスティバルでは一般鑑賞者の投票で音楽賞に選ばれた。翌07年9月、同社代表取締役でプロデューサーの近藤由紀子さんがこの曲に詞をつけることに。頭を悩ませていたところ、ジャーナリストの長井さんがミャンマーで軍事政権に反対する市民のデモを取材中に命を落としたとのニュースをテレビで知り、長井さんが伝えようとした平和や命への思いを詞に込めた。 「歌詞を見て、強い衝撃を受けました。根底にあるテーマは作曲した際と同じですが、具体的な言葉が入ったことで、メッセージがより強くなった」と山路さん。「音楽を通じ、世界のどこかに悲しい現実があることを考えてほしい」と願っている。 CDと映像入りDVDがセットで1680円。また、ネット配信も行っている。 顔写真=山路敦司さん |
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