“現代版手作り”のエッセイ集
音楽家、西島麻子さん

            
2冊のフルート曲集も出版
    
 和歌山市出身の音楽家、西島麻子さんがエッセイ集『日々の音・日々の形』と、編曲とピアノ演奏を手掛けたCD付きフルート曲集『にじ』『そら』を出版した。
 演奏家集団「音空間プロジェクト」を主宰する西島さんは、東京を拠点に全国で音楽活動を行うかたわら、新聞などで執筆活動を行っている。
 『日々の音・日々の形』はニュース和歌山に2001年から2003年まで連載したコラム「きのくに論壇」と、朝日新聞和歌山版2000年掲載の「暮らしみつめて」を1冊にまとめた。故郷、和歌山への思いや音楽活動をする中で感じたことなどを自然体でつづっている。
 「当時はプラス思考で文章を書けたら、と思っていました。暗いニュースが多い中、明るい話題からもいろいろと考えるヒントが生まれるのではとテーマを選んでいたと思います」と西島さん。
 挿絵は和歌山で創作活動を続ける母の加代子さんが手掛けた。収録している13点はすべて版画で、表紙は西島さんがモデルだ。
 出版に時間がかかったのは、装丁や組版などを西島さん自身が行ったため。「母と私の本に対するイメージをなるべく直接的に具現化したい」とパソコンのデザインソフトを学ぶところから始め、自ら版下を作って印刷所に入稿と“現代版手作り”にこだわった。「ホッと一息ついて本を読んだり、眺めたりするひとときを楽しんでもらえれば」と願っている。
 1000円。問い合わせは西島さん(okpro@zak.att.ne.jp)。
 一方、2冊のフルート曲集は、クラシックの名曲をフルートとピアノ用にアレンジした楽譜に、模範演奏とピアノパートのみのカラオケを収録したCDが付いている。『にじ』は歌曲を題材にした曲が中心で、『そら』にはクラシック色の強い作品を多く収録した。
 西島さんは「奇をてらわず、その曲のエッセンスを適切に伝えること、曲の持つメッセージを読み取り、大切に、丁寧に仕上げること、演奏家としての自身の経験を生かし、『実際に演奏して楽しい編曲』になるよう心掛けました」と話す。
 各2940円。問い合わせはトリム楽譜出版(03・3561・5606)。

写真=母の加代子さんが手掛けた表紙の絵は娘がモデル

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