平維盛の真実を研究
新宮の坂本顕一郎さん出版

 平家物語を研究する新宮市の坂本顕一郎さんが『平維盛の真実』を出版した。坂本さんは「真実の維盛の人生を解明した維盛研究の決定版。宗教者、平和主義者として生きた彼の人生を味わってほしい」と話している。
 鎌倉時代に成立したとされる平家物語を研究する坂本さんは、「平家物語は、史実からゆがめられている」として2008年に『どっこい維盛生きていた その後の平維盛』を執筆。今回は屋島の戦いから落ち延び、那智勝浦沖で入水自殺した後の時代にスポットを当てた。
 坂本さんは、維盛の入水は源氏の追っ手を振り切るための流言で、実際は小松氏に改名し和歌山で生きていたとし、県内各地に残る維盛にまつわる伝承を調査。維盛が有田川町上湯川地区に隠れ住み、住民から「殿様、上様」と呼ばれていたと言われる「平維盛伝説」や、那智勝浦町色川で二子をもうけ、その子孫が南北朝時代に活躍したり、各地に寺社を建設したとされる伝承を、古文書から集めてまとめた。
 四六判。1260円。宮脇書店ほかで販売。坂本さん(0735・22・5177)。

ニュース和歌山2011年3月12日号掲載

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