都道府県駅伝で快走 若林宏樹さん(下津二中3年)


 広島で1月21日に行われた全国都道府県対抗男子駅伝。3㌔を走る2区、37位でたすきを受けると、あっという間に10人を抜き去り、区間2位となる8分28秒をたたき出した。「10人抜きも、8分30秒を切ることも、大会の前、友達に話していた。ねらっていました」。予告通りの快走だった。

 記録が伸び始めたのはこの1年。昨年3月、3000㍍で初めて9分を切ると、8月には和歌山県中学生新記録となる8分42秒を出し、その2週間後には8分39秒とさらに更新した。

 165㌢で45㌔、細身の体にみなぎるパワー。指導する下津第二中学校陸上部顧問の藤田純江教諭は「長距離に欠かせない真面目さと、最後に競った時、気持ちで勝負できる負けん気の強さを持っている」と評価する。

 2月18日に、中学生として最後の大会となる県市町村対抗ジュニア駅伝が控える。「たぶん、1区を走ると思う。できるだけ後ろとの差を広げ、2区にたすきをつなぐだけです」。春からは高校生。さらにその先、「箱根は走ってみたい」。今後も有言実行の走りに期待大だ。

(ニュース和歌山/2018年2月10日更新)