『アリからみると』
文・桑原隆一  写真・栗林慧(福音館書店)


 アリの目から見た世界を、写真で紹介した絵本です。

 ぽっかりあいた小さな穴から、青空が見えます。アリの巣穴から見ると、空がこんな風に見えるんだね。

 アリの世界では、草むらもジャングル。あっ、あぶない! とげがある大きな足が出たあ! 恐竜? いえいえ、これはトノサマバッタ。緑色の宇宙人が出たあ! いえいえ、これはショウリョウバッタ。

 崖の上から、巨大なバッタが海を見ています。こんなでっかいバッタに乗ったら、本当に海を渡れそう。

 人間が見ている世界と、ぜんぜん違う大迫力のアリの世界。どうやって撮ったのかなあ? 虫好きの子どもには、たまらない一冊です。

(和歌山市民図書館司書 額田美那子)

(ニュース和歌山/2017年7月26日更新)