ボーイスカウト和歌山第18団 植木健介さん(中3)

 胸には、小6〜中3が所属するボーイスカウトの最高章「菊章」の進歩記章。班長として班や隊のキャンプ計画を立て、森林保護や防災活動へ参加、人体の機能や野生生物を学び、無線通信や地図を読むなど20以上の課題を実践、昨年12月に取得した。「経験を生かして、世界の人の役に立ちたい」と力を込める。

 東日本大震災があった小3の時、「自分が被災者になっても、支援を待つのでなく、率いて行ける人に」とボーイスカウトに入った。消極的な性格だったが、キャンプやハイキングなど班や隊での活動を通じ、率先して下の世代の面倒を見るように。「みんなが楽しく、時間を有効に使えるように役割を振る。全員で協力しながら一つの目標を達成するのはやりがいがあります」

 春からの高校生活でやりたいことがある。海外に留学してのボランティア活動だ。「ボーイスカウトの活動を通じて培った主体性や奉仕の精神、救急技能を生かし、手の洗い方やトイレの衛生管理などを教えたい」。国際社会で活躍できるリーダーになるべく歩みを進める。

(ニュース和歌山/2018年3月17日更新)