アドリブで魅せる 西村篤司さん(和歌山北高1年)

 体中の関節をたくみに使い、瞬間的に動きを止めるポーズを組み込むロックダンスで、国内外の観客を沸かせる。「アクロバティックでコミカルな動きが特徴なので、とにかく自分も観客も退屈しないような動きを追求しています」

 9歳の時、世界で活躍するダンサー、NOBBYさんが開く和歌山市のダンススクール、ホーミーズに通い始めた。中学3年で中学生以下対象の大会としては国内最高峰の「ダンスアタック」にグループ戦で頂点に立ち、ロックダンスの大会「バトルロッキン」では躍動感あふれる踊りを見せ、ソロとして日本一に輝いた。

 評価されるのは曲調に合わせ、ブレイクダンスやジャズダンスなどさまざまなジャンルの動きを入れるアドリブ能力の高さ。持ち前のバネを生かし、共演者の肩の高さまで跳ぶ開脚ジャンプを披露することもある。

 高い技術で、昨年10月、中国で開かれた大会の日本代表に入り、アジア1位をつかんだ。「国ごとに特徴があり、刺激になった。進化し続け、世界で戦うダンサーを目指します」

(ニュース和歌山/2018年3月24日更新)