怖さ:3
山の妖怪
出没地域:みなべ町

 夜、山道を歩いていると、どこからともなく赤子の泣き声が聞こえてくる。しかし、その姿はどこにもない。また、泣いていた赤子の顔がお爺さんで、抱き上げるとどんどん重くなり、抱いた者を押しつぶすといわれているのが、「子泣き爺」だ。和歌山では「児泣き」と呼ばれ、みなべ町にはこんな話が残る。みなべ町の埴田(はねた)に住む者が樮川(ほくそがわ)へ行ったところ、帰りが遅くなったので、家路を急いだ。中山の谷まで来ると、火がついたように泣く赤子の声が聞こえる。男は児泣きの話を聞いていたので、一目散にその場を立ち去ったという。

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 妖怪をこよなく愛する和歌山市の漫画家、マエオカテツヤさんが毎週土曜日、妖しの世界に誘います。

(ニュース和歌山/2018年7月28日更新)