「妖怪まつり」と題したイベントが11月1日、海南市を中心に始まりました。12月25日(火)までの約2ヵ月、妖怪にまつわる様々な企画が行われます。今回の#イマワカtalkは、主催する市民団体「ふるさともりあげ妖怪」の小杉真喜子怪長(49、写真右)と、ニュース和歌山で『妖怪大図鑑』を連載し、このイベントに協力する漫画家、マエオカテツヤさん(51、同後列左)に聞きました。(文中敬称略)

30店主が変化?

──まちおこしの手段に選んだのが〝妖怪〟です。

小杉 「子どもから大人までなじみ深い妖怪を通して、老若男女の交流や地域の魅力再発見につなげたいと考えました」

マエオカ 「ニュース和歌山さんで連載する中、昨年、和歌山県知事表彰を共に受けた博物学者で、妖怪にも詳しい荒俣宏さんから『こんなに多くの妖怪が和歌山にいるなら、イベントができるんじゃない?』と言われ、実現したいと思っていました」

──イベントの内容は。

小杉 「まず、『妖怪百鬼夜行』とし、海南市、和歌山市、紀美野町にある約30店の店主や店員を妖怪に見立て、マエオカさんがイラストに変化(へんげ)させてくれました。この絵を展示している各店でスタンプを集めてもらい、その数に応じプレゼントを贈ります」

マエオカ 「とあるカフェをしている夫婦は、主導権を持つ奥さんを化け猫チックに、控え目なご主人をねずみに仕上げました。ゲストハウスを営む大将はその容姿からたぬき風に、昆虫食が好きな漆器店の主人は〝虫食いの旦那〟としました。実際にその店に足を運んで、モデルになった本人が出てくると、妖怪にしか見えず、笑ってしまうと思いますよ(笑)」

寒く? ほっこり?

──ところで、こちらの女の子(写真手前)は…。

小杉 「イベントキャラクターとして、マエオカさんに『座敷たわしちゃん』を考えてもらいました。海南特産のたわしを持ち、出会うと幸せになれるとか。この子は私の孫で、リアルたわしちゃんとして、11月4日(日)午前9時〜午後3時の妖怪デー、10日(土)午後6時〜9時の妖怪ナイトと、海南駅前で開くイベントに登場します。両イベントとも妖怪グルメの屋台が並び、妖怪デーではマエオカさんのイラスト講座も。24日(土)午後7時からは海南市且来の永楽寺でマエオカさんのトークがあります。寒い季節にお寺でもっと寒く…」

マエオカ 「あったかい話がある妖怪もたくさんいます。ぜひほっこりしてください。来年以降も継続し、妖怪のまちとしての物語ができたら、それを漫画にしたいですね」

 詳細は「ふるさともりあげ妖怪」フェイスブックで。

(ニュース和歌山/2018年11月3日更新)