怖さ:1
山の妖怪
出没地域:かつらぎ町

 和歌山の方言では、マムシの事をハビと呼ぶ。このハビが繁殖期になると、幾重にも重なり合って団子状になる。これをハビ塚という。このハビ塚がたまに「タマンコ」と呼ばれるまん丸い石を抱いていることがあり、これを持ち帰って、家の神棚とは別に祀ると、金持ちになると伝えられている。実際にこのタマンコを祀って金持ちになった人もいたという。だからと言って、決してハビ塚に近づくなかれ。ご存知の通り、ハビは猛毒を持つ毒蛇。うかつに噛まれでもしたら、金持ちどころの騒ぎじゃない…。

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(ニュース和歌山/2019年2月16日更新)