和歌川河口にはじめて木造の旭橋が架けられたのは明治三十二年でした。それまでは和歌浦と紀三井寺方面との行き来は人も人力車も渡し船によっていました。

 この旭橋は通行料金を徴収する賃取橋です。明治三十六年末の和歌川架橋組合員一覧表を見ると、同組合委員長鈴木定右衛門以下、和歌浦町・紀三井寺村・雑賀村・粉河町・和歌山市他から五十三人の組合員(出資者)が名を連ねています。写真は明治四十二年四月の撮影です。

 紀国堂=和歌山市ト半町38、県建築士会館1階=店主の溝端佳則さんのコレクションを紹介します

(ニュース和歌山/2019年5月18日更新)