対岸の和歌川右岸が埋め立てられたため、現在の旭橋はこの木造旭橋よりもかなり短くなっています。

 埋め立て前のこの当時の水際線は、今の旭橋西詰交差点付近です。架橋前は妹背山~紀三井寺大門前を妹背の渡し舟が行き来していて、ここから少し上流にも寄洲郷(きすご)の渡し、別名、褌(ふんどし)の渡しともいうものがありました。「和歌川の橋を渡りて紀三井寺きすごの船頭ふんどしを質」という船頭の洒落歌が残っています。

 紀国堂=和歌山市ト半町38、県建築士会館1階=店主の溝端佳則さんのコレクションを紹介します。