raku

 

◆外科

楽クリニック 藤田 定則院長

A. ふくらはぎやひざ下の血管が、ぼこぼことコブ状にはっきりと浮き出ている…。このような症状の病気を、下肢静脈瘤といいます。これは、静脈内の血管の弁が壊れたため、足で使われた血液がうまく心臓へ戻れず、血管内にたまってしまうことで起こります。

11 ただし、血管のコブがない下肢静脈瘤の方もおられ、男性よりも女性に多く、加齢とともに増えます。下肢静脈瘤は良性の病気なので、特に症状のない方は、運動と経過観察で様子を見ます。

 しかし、足にむくみやだるさを感じたり、週に何度も就寝中に足がつったり(こむらがえり)する方は、薬の服用や、ふくらはぎを圧迫する弾性ストッキングの着用をお勧めします。

 それでも症状が軽快しないときは、手術が望ましいでしょう。とくに、気温が下がると皮膚が乾燥してかゆくなり、掻きすぎると熱を持って赤くなる方や、くるぶし近くの皮膚の色が黒くなってきた方、さらには皮膚が硬くなってきた方には、手術による治療を強く勧めます。(左表参照)

 ご相談者様の場合は、下肢静脈瘤が原因で、皮膚に炎症が出ている状態の可能性が高く、放置しておくと炎症が進み、手術を行っても色素沈着の黒ずみが消えないことがあります。

 下肢静脈瘤はゆっくりと進行していきますが、悪化した場合、手術が必要となります。下肢静脈瘤の手術は、かつては入院が必要でしたが、今では日帰りで手術ができるようになってきました。先に挙げたような症状を自覚された場合は、症状がひどくなる前に医療機関にご相談ください。