まさか?のダブルスコア

yomokasi

 想像以上の差でした。弊紙読者は中高年が中心とあり、接戦になるかと思っていましたが、洋菓子が和菓子の2倍以上の票を集めました。「一番好きなお菓子は?」への回答を見ても、①シュークリーム(81人)②ショートケーキ(55人)③モンブラン(25人)と洋菓子がトップ3を独占しています。

 コメントで目立ったのがお母さんとの思い出でした。シュークリームに投票した21歳女性は「昔から母が手作りしてくれる。焼いている時の香りが好き」、クッキーに入れた27歳女性は「母が初めて手作りしてくれたお菓子です」、おはぎ派の60歳女性は「母手作りの味が一番」など多数。母の味には勝てませんね。

代替

 おもしろエピソードもちらほら。62歳女性は「若い頃、ホールケーキを切り分けず、カレースプーンを両手に持って食べてしまった」、45歳女性は「小さい頃に『モンブランはラーメンでできている』と教えられ、『ラーメンってケーキにすると味が変わっておいしい』と信じていた」。スイーツはいろんな意味で笑顔にしてくれるんですね。

 元々は和菓子店で、約20年前から洋菓子も製造する明光商店街の「春栄堂」、南克勲(よしのり)さん…和菓子店で生まれ育ち、和菓子が身近だった分、ケーキやシュークリームなどの洋菓子を初めて食べた時の感動が大きかったこともあり、私は洋菓子派です(笑)。読者のコメントにあった「亡き父が栗まんじゅうが好きでした」「母が生前、たいこまんじゅうを並んで買って笑っていた顔が思い浮かぶ」などが印象的。作り手として常に気を抜かず、「あの店のあのお菓子が好きだった」と言ってもらえる菓子作りを心掛けていきたいと改めて感じました。

写真=最多得票はシュークリーム。春栄堂の「シューパリ」も大人気だ

(ニュース和歌山2014年12月10日号掲載)