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 全国障害者スポーツ大会は4度目の挑戦。2010年の千葉大会では同じ障害の部門で591点と大会新記録を樹立した。「春から本格的に練習し、調子が上がってきている。目標は5年前の記録更新。過去の自分に挑むつもりで大会に臨みたい」と意気込む。

 高校生の時に骨肉腫で、左足の太ももの真ん中から下を切断し、好きなサッカーをあきらめた。大学3年でアーチェリーに出合い、健常者と同じルールで戦える競技に魅力を感じた。

 初めは全く的に当たらなかったが、練習するうちに腕から背中にかけての筋力がつき、矢が安定して飛ぶようになった。「義足の左足は力が入らず、下半身がぐらつきやすい。急な動きをしないようフォームは特に意識しています」。現在はWSSK(和歌山県障害者スポーツ協会)アーチェリークラブで汗を流す。

 大会での勝利に欠かせないのは、最後まで同じフォームで撃ち続けること。平日夜は自宅倉庫で撃ち込んでフォームを確かめ、週末は琴の浦リハビリテーションセンターの練習場で的を狙う。辻岡亮二監督は「1つのことに没頭するタイプで、集中力が大事なこの競技に向いている。精神面が強く、今秋の大会も好成績が期待できる」と見守る。

 「試合中、心に迷いが生じると矢がぶれる。自分の撃ち方に自信を持ち、迷いなく撃てる時が一番良い」と尾﨑選手。記録更新への情熱を一矢に込める

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 全国障害者スポーツ大会「紀の国わかやま大会」(10月24日〜26日)に出場する県出身の選手やチームを土曜号で紹介します。

(ニュース和歌山2015年8月29日号掲載)