紀伊半島に滝が多いのは理由があるという。大陸プレートの沈み込みにより3つの異なる地質体が隆起と侵食を繰り返し、さらには太平洋から豊富な水蒸気が急しゅんな山々にぶつかるため、全国でもまれな降水量をもたらしているという。

 古座川町小森川にあるこの滝は、森の中をどこまで続くのかと思わせるほど階段状の河床が続く。2014年8月には、紀伊半島南部の一帯が南紀熊野ジオパークに認定された。

 さて、「岩をつたうこのような川も、滝なのか?」と疑問に思う人もいると思う。滝には那智の滝のような直瀑(ばく)、1段2段と落ちる段瀑、そしてこの滝のような渓流瀑がある。途中で枝分かれした分岐瀑や斜瀑なんていうのもあるのだ。

(ニュース和歌山/2017年9月16日更新)

大上敬史さん作製「和歌山県の滝」で、県内の滝が紹介されています。