山・家の妖怪

出没地域:和歌山県全域

怖さ:3

 山中に出没する大きな猫の怪物、または人に飼われていた猫が年老いて霊力を身につけたものの2通りの怪をいう。まず、山の猫又にはこんな記述が。江戸時代の『新著聞集』に紀伊国山中で捕らえられた猫又はイノシシほどの大きさ…とあり、その巨大さがうかがえる。家猫が化けた猫又は尾が二股に分かれ、いかにも人間らしく二本足で立ち振る舞う姿が、古い絵に多く残されているほか、人の手で殺され、埋められた猫は、死体から南瓜の芽を出し、毒のある実をみのらせ、殺した人に食わせて怨みを晴らすという話が残っている。

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妖怪をこよなく愛する和歌山市の漫画家、マエオカテツヤさんが毎週土曜日、妖しの世界に誘います。

(ニュース和歌山より。2017年4月29日更新)