雇用確保へあの手この手
相談会や講座、就農体験も
  

 長引く不況の中、求職支援策が続々実施されている。県は今年から一般と高校生を対象に就職ガイダンスを開始。また、県経営者協会は4月に地域求職活動援助事業推進センターを発足させ、県同様ガイダンスを行うほか、パソコンセミナーや農業体験などを始めた。昨年の県内完全失業率は5・6%と高く、高校生に対する県内の求人倍率も全国平均の0・5倍を大きく下回るわずか0・31倍。厳しい現状を背景に1人でも多くの雇用に結びつけようと、あの手この手の取り組みが続く。

          
 県内の完全失業率は1997年の2・2%から年々上昇、2001年には5・6%となり、全国の5・0%を大きく上回った。有効求人倍率は99年まで0・5倍前後で和歌山と全国平均にそれほど差はなかったが、00年に和歌山が0・49倍だったのに対し、全国は0・59倍にアップ。01年は和歌山が0・45倍に下がったが、全国は変わらず、和歌山の雇用状況の悪化が浮き彫りになった格好だ。
 こういった状況を背景に、県は今年から「きのくに就職ガイダンス21」を開始。スムーズに職に就けるよう自分の能力、適正をつかんでもらうと共に、就職に必要な能力を伸ばすのがねらい。来春卒業予定の高校生を対象に7月、現在求職中の一般を対象に8月にガイダンスを実施した。
 県雇用推進室によると「35歳以下で就業経験のない人が目立ちました。どうやって活動すれば分からない人が多かった」と分析。
 今後も要望があればガイダンスの実施を考えるほか、情報提供のホームページ立ち上げへ現在準備を進めている。
 一方、県経営者協会は地域求職活動援助事業推進センターで一般求職者と新規学卒者を対象に各種援助事業をスタート。
 主な内容は「求人情報の収集」「専門相談窓口の設置」「再就職セミナー開催」「就職ガイダンス開催」など。県が実施しているガイダンスとの重なりを避けるため、センターが紀北、県が紀南と分担し、和歌山市だけは両者が実施している。
 求人情報収集のため情報収集員を5人配置し、雇用開拓を進めているほか、求職者向けの専門相談窓口を開設、個別相談を受け付けている。
 また、8月末からHP(http://wakeikyo.com)で求人情報の公開を開始。現時点では一般17社、学卒17社だが、徐々に増やす方針だ。このほか、農業への就業可能性を探ろうと、就農体験として10月16日に「みかん収穫作業体験セミナー」を実施する。
 センターは「県北部地域は、人材を求める企業があるにもかかわらず、ミスマッチによって就職に至らないことがある。雇用あっせんはしないが、情報提供やセミナーを通して雇用情勢を好転させたい」と話している。

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 地域求職活動援助事業推進センターの予定事業は次の通り。各参加無料。
 【再就職セミナー】和歌山市=10月30日(水)午後零時20分から就職ガイダンス。1時半から再就職セミナー。希望者のみ5時から2部として個別相談。ビッグ愛。定員30人▽海南市=10月28日(月)午後零時半からセミナー。4時から個別相談。海南市保健福祉センター。定員20人。
 対象は現在求職活動中の人。希望者はセンターへ電話(073・402・1311)か、参加希望地域、氏名、住所、電話番号、年齢、希望雇用形態(正社員またはパート、アルバイト)を記入し、FAX(同402・1323)もしくはハガキ(〒640・8227和歌山市西汀丁26、県経済センター、県経営者協会内、地域求職活動援助事業推進センター)で申し込む。10月18日締め切りで先着順。
 【パソコン入門】11月20日から3日間、午後1時半から4時半まで。キーボード操作から、メール、ワードまで。和歌山商工会議所で実施。3日間参加できる人対象で、定員15人。希望者は電話かFAX、ハガキで同センターへ。11月1日締め切りで先着順。