和歌山舞台の小説出版
瀧城太郎さん『結子』
初の小説を手にする瀧さん 和歌山市の作家、瀧城太郎さんが、愛する女性との別れに苦悩する男性の葛藤を描いた小説『結子(ゆうこ)』を文芸社から出版した。
 サラリーマンで僧侶でもある龍樹は妻子がありながら、結子と11年間不倫関係にあった。しかし、結子との別れに直面、心を悩ます龍樹は2人の思い出の場所、高野山へ。そこで出会った1人の僧侶から、「苦悩にまみれ、そのどん底から立ち上がってきた者こそが、本当の愛について知り得るものであり、本当のやさしさはここから生まれるのだ」と諭されるーー。
 舞台は和歌山。「好きな和歌山の風景をアピールしたい」と、高野山のほか、片男波や煙樹ヶ浜など、観光地を訪れた際に書きとめていた風景描写を各所に盛り込んだ。
 小説を通し、「和歌山の魅力を再発見してほしい」と瀧さん。さらに、「悩んでいる人は多いと思いますが、自分の好きなものを見つけ、取り組んでゆく中で達成感を感じる。(『結子』を読んでもらうことで)そんな手助けができれば」と話している。
 四六判、132ページ。税別1200円。主要書店で販売中。問い合わせは文芸社(東京03・5369・2299)。

写真=初の小説を手にする瀧さん)