| 障害持つ青年が集う場 |
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「青年学級かいなん」発足
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仲間の中で生きる力育む
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| 青年、成人期の障害を持つ人たちが交流し、自立への力を養える場がほしいと、障害児を持つ母親が呼びかけ、海南市で今年3月「青年学級かいなん」を発足させた。高校生を含む若いメンバーが、約半年間定期的に集まっている。最初は全くしゃべらずスタッフにまかせきりだったメンバーも、いまでは自分たちで活動内容を話し合って決めるほど、自主性が出てきた。母親らは「仲間とともに育ち合い、一人ひとりが生きる力を身につけていってほしい」と願っている。 |
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障害を持つ青年が集う青年学級は、和歌山市の「すばらしき仲間たち」を始め県内で10カ所近くあるが、海南市では何度か声があがったものの、実現にいたらなかった。
「青年学級かいなん」の発足を呼びかけた奥田久美代さんは、養護学校高等部に通う子を持つ母親。子どもが高校生になった昨年、社会へ出ていくまであと少しだと思い、“親亡き後”の問題を急に身近に感じるようになった。「ひとりで生活できるのか、今してあげられることは何だろうかと思いをめぐらせた」と振り返る。
昨夏、卒業後の進路を考え、作業所やグループホームを見学。あるホームで入所者が互いに助け合いながら自分で生活している姿を目にし、「子どもに一番必要なのは、面倒を見てもらう場所を探すことでなく、自分で生きていくための力を付けてやることだと痛感しました」と話す。
奥田さんはさっそく青年学級開設の呼びかけを始めた。また、「すばらしき仲間たち」を見学。障害者にとって安心できる場であり、成長の場となっていることを確信するとともに、親は手出しせず、子どもにまかせることの大切さも学んだ。
今年3月、高校生を含む10歳代、20歳代のメンバー10人が集まり、「青年学級かいなん」を発足。毎月第2土曜午後7時から、海南市日方の同市保健福祉センターで、養護学校教諭らのサポートを得て、ゲームを楽しんだり、生活の中での不安や悩み、あるいは楽しみを話し合いながら交流を深めている。「あくまでも子どもが主役。何をするかは全部メンバーで決める。意志を伝え、仲間を信頼し、他者とかかわる力を身につけていってほしい」と奥田さん。一方、送迎のため同行した親らは、別の場所で抱える悩みをうち明け合ったり、情報交換している。
高校生の子を持つ母親は「友達と交流する場は学校しかなく、休みの日は家で過ごしていたり、出かけるにしても親とだけ。青年学級に参加するようになっていろんな友達ができ、楽しみにしている」。別の高校生の母親は「今は親子で行事に参加しているが、大人になったら親とは別の世界を作っていってほしい。子ども同士でも遊びに出かけられるようになれば」と話す。
ただ、今は夜間の、しかも部屋の中での活動のため、「地域から孤立した場になるおそれがある」と奥田さん。今後、昼間の戸外での活動も取り入れていき、「地域の人と接し、また、社会のルールに触れる機会を作りたい」と課題を挙げる。
奥田さんは「メンバー同士、仲間意識を育むのはもう少し時間がかかると思いますが、社会に出た障害者が戻ってこれる場所、語らい、安らぎを求められる居場所を作りたい」と話している。
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