県立向陽高校吹奏楽部の打楽器五重奏が3月21日(木)、横須賀市で開かれる全日本アンサンブルコンテスト(全日本吹奏楽連盟ほか主催)の高校の部に関西代表として出場する。2月に行われた関西コンテストで1位になり、手に入れた全国大会への切符で、各地区大会を勝ち抜いた22校が出場する。生徒たちは「関西代表に選ばれたとき、自分たちの存在を認めてもらえた気がして感無量でした。全日本では最高の演奏をしたい」と張り切っている。
出場するのは2年生の淡路水須さん(ビブラフォーンほか)、松本恵実さん(チャイム、ドラムほか)、1年生の児玉典子さん(ビブラフォーンほか)、太田航介さん(チャイム、ドラムほか)、田中寛也さん(マリンバほか)の5人。演奏曲は同部顧問の湯川昌彦教諭と生徒が共同で作曲した『胎動のイドラ』。楽譜はなく、「幻想的でかつ激しい情念の世界を表現した曲。映画の『千と千尋の神隠し』のような世界で、日本的なイメージです」と湯川教諭。生徒たちは「死後の世界をイメージしながら演奏する」といい、制限時間5分の中で大小さまざまな全20種類の打楽器を奏で、悲哀や静寂、開放感などを表現する。
「今にも何かが起こりそうなイメージを抱く曲」という児玉さんは、「5人の息をぴったり合わせ、終わった後に充実感をもてる演奏をしたい」。松本さんは「演奏を聴いてくれる人たちに幻想をみているような、異空間にいるような気持ちを感じてもらいたい」と話す。また、チャイムや鐘の響きで曲にアクセントをつける太田さんは「一つ一つの音色を大切にしたい」、田中さんは「マリンバは他の4人を支える重要な役割を担っている。緊張しないよう、かつ緊張感のある演奏にしたい」と意欲を燃やしている。
湯川教諭は「心と心の連携が密でなければ奏でるのが難しい曲です。チームワークのよい5人なので、楽しい演奏をしてくれると期待しています」と話している。 |