| ダニ研究で博士号取得 |
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新種発見などまとめる
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和歌山県立盲学校の山本佳範教諭
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森林保全の指標として注目されるダニの一種コナダニモドキ科の研究で、県立和歌山盲学校教諭の山本佳範さん(53、和歌山市田中町)が3月17日、母校の玉川大学(東京都)から農学博士の学位を受けた。自ら発見した新種を含む国内のコナダニモドキ科を整理したほか、森林保全の指標となる生物としての立場をより明確に押し出した。山本さんは「約30年にわたる研究の節目となった。次は海外のコナダニモドキを研究したい」と話している。
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「研究はライフワーク」と山本さん
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山本さんがダニ研究に着手したのは大学4年の時。卒業論文のテーマ設定時に、青木淳一横浜国立大学名誉教授の著書『ダニの話』を読み関心を抱いた。卒論では、箱根にある大学の実習林を調査したが、日本では未発見だったオオコダニモドキ属の新種3種類を発見。学会誌に掲載され、手ごたえを感じた。
「研究は、変わったカブトムシやクワガタを見つけ、子どもが喜んでいるのと同じ気持ち」と山本さん。県立盲学校に勤務を始めた後、研究を継続し、2年前から日本各地の調査結果を収集、論文『分解者としてのササラダニ類、コナダニモドキに関する基礎研究』にまとめ、博士号を受けることになった。
論文では山本さんが発見した11種類の新種と、3種類の日本で初めて見つかった種を含む日本産のコナダニモドキを整理。山本さんが中国で発見したツノコダニモドキを和歌山で見つけた成果をまとめた。
また、コナダニモドキの生息は土壌中の水分とは関係が深いことから、豊かな自然が残されている所ほど、種類が多いことを指摘。「コナダニモドキを通じて森や林の環境をはかるめどがついた」と言う。
「学位の取得など思いも寄らなかった」と語る山本さん。現在も自ら発見した新種11種に名前をつける作業や、海外の研究者から受け取ったガラパゴスや南アフリカの標本の研究などスケジュールはびっしり。
山本さんは「学位の取得はひとつの過程。ライフワークとしてさらに研究を進めたい」と話している。 |
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