| 国際交流は琴の音に乗って |
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和歌山琴美会 ブラジルで指導
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州政府から移民祭招待状
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1月、サンパウロで琴聖会に指導
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大正琴グループ「和歌山琴美会」(畑美琴峰会長)がブラジルと琴を通じた交流を進めている。昨年夏に初めて現地を訪れ、ワークショップや演奏会を開催。これをきっかけに日系人らが大正琴グループを発足させるなど盛り上がりを見せている。畑会長のもとには、活動を歓迎するサンパウロ州政府から、今年6月に開かれるブラジル日本移民94周年記念式典の招待状が届いており、畑会長は「州政府から誘われるとは恐れ多い。今後もできるかぎり交流を続けたい」と話している。
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| 移民招待状を手に笑顔を見せる畑会長 |
和歌山琴美会は大正琴を生涯学習として広め、「音楽の楽しさ、特に自分で演奏するおもしろさを知ってもらおう」と畑会長が13年前に立ち上げた。国際交流に積極的で、これまでアメリカやスイス、オーストリアなどで公演している。
ブラジルとの交流は2000年秋、大阪で開かれた日本とブラジルのカラオケ交流会がきっかけ。「ブラジルで大正琴を演奏してくれたら喜ぶのに」と言葉をかけられ、その後、日本ブラジル文化基金協会やサンパウロ新聞東京支社など関係機関に相談する中で徐々に話が盛り上がり、昨年8月、有志35人で現地を訪れることになった。
滞在中に開いた公演では、『荒城の月』『さくらさくら』など日本の約20曲を披露した。日系人を中心に300人が詰めかける大盛況で、故郷の香り漂う演奏に涙を見せる観客も多く、「何もいうことはありません。感激です」「話すと泣けてくる」などの感想が聞かれた。
同会は「演奏会だけで35人を予定していたが、2倍近い約60人が参加、日系人やブラジル人ミュージシャンらが2時間の講習で『夕焼け小焼け』を弾けるまでになった。同会は「手が忘れてしまわないうちに練習してくださいね」とのメッセージと大正琴10台を贈り、帰国した。
直後の9月、ワークショップを受講した約40人が集まって「琴聖会」を結成し、独自で勉強を始めた。しかし、ブラジルには指導者がいない。相談を受けた畑会長が基礎技術を教えるビデオを自ら作製し送付。琴聖会のメンバーはこれを頼りに、腕を磨いた。
今年1月、上達ぶりを確認するため、畑会長が再びブラジルへ。演奏を聞き、「荒削りでしたが、指導者がいない中で上手くなっていて、びっくりしました」。さらにサンパウロに滞在した3日間は午前10時から午後4時までみっちり指導。メロディーの取り方、楽譜の読み方など基礎を中心に手ほどきした。『さくらさくら』の演奏では、「たんたんと咲くさくらでなく、きれいなさくらが浮かぶように弾きましょう」とアドバイス。短期間の直接指導の成果はすぐ表れ、「だいぶん表現力がついてきました」。
確かな手応えを感じて帰国した畑会長のもとに2月初旬、思いがけない手紙が届いた。差出人は“サンパウロ州政府州文化局”。6月に開かれるブラジル日本移民94周年記念式典への招待状だった。「今までは気楽に交流してきましたが、州政府からの依頼を受けた訳ですから肩に責任がどっとのったようです」と畑会長。今回は30人を超える門下生を伴って参加する予定で、サンパウロだけでなく、地方都市でも演奏会やワークショップを開く。メーンイベントの移民祭では、めきめき腕を上げている琴聖会のメンバーとジョイントする計画だ。
畑会長は「ブラジルといえば地球の裏側ですが、とても温かく迎えてくれ、里帰りした気持ちになります。距離は遠くても互いの心の距離が近いから、遠く感じません」とにっこり。「大正琴を生で奏でることで喜んでもらえるなら、体力、資金の続く限り努力し、交流を続けたい」と話している。 |
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