| カラフルな貝もっと知って |
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ヒオウギにオーナー制
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県 海の素晴らしさPRに
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県は今年度から、那智勝浦町や太地町で養殖している「ヒオウギ貝」にオーナー制度を導入し、都市と漁村との交流を進めてゆく。和歌山の海の素晴らしさをPRする「海遊モデル事業」の一環。リンゴやカキなど果物の木にオーナー制度を取り入れている所は多いが、魚貝類に導入するのは珍しい。県水産課は「ヒオウギ貝の知名度アップで、資源としての和歌山の海の素晴らしさの見直しにつなげたい」と話している。
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人工的に塗ったような色が特徴のヒオウギ
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ヒオウギはホタテ風の二枚貝で、直径10センチ程度に成長する。食材としての知名度はあまりないが、ホタテ貝より甘みがあり、刺身、フライやバター焼きで美味しく食べられる。一方で、赤、黄、橙、紫など鮮やかな色彩が特徴。ブローチやネクタイピンなど装飾品になることでも人気がある。
県では1970年に県水産増殖試験場(田辺市)でヒオウギの種苗生産の方法を開発。当時、田辺市で真珠の売り上げが落ち、それを補うのが目的だった。県の主要物産のひとつに押し上げようと試み、しばらくは安定した生産量を保っていた。しかし、販路を充分に確立できず、94年には110トンあった出荷量は95年93トン、96年53トンと下がる一方。昨年は13トンとわずか数年で十分の一近くまでに落ち込んだ。
種苗生産技術を開発をした栽培漁業センター(那智勝浦町)の難波武雄所長は「ホタテは漁業として成り立つが、ヒオウギは地域で養殖業者がつくる程度でローカルの域を出なかった。PR不足も痛かった」と指摘。県水産課は「生産量が少ないため注文が多くても応じられず、知名度を落としていたことも一因」とみる。
ヒオウギのオーナー制度は都市と漁村の交流を図るのが狙い。ヒオウギ貝の稚貝を5月ごろに一般に購入してもらい、養殖業者がそれを引き取る形で育てる。オーナーは随時、養殖しているイカダから生育状況を見学できるほか、簡単な養殖作業を体験できる。育ち上がる年末にはブローチやネクタイピンなど装飾品の作り方講座を開催。浦神、太地の2漁協で500人程度のオーナーを募る予定。
太地漁協組合は「和歌山のヒオウギは地元の旅館で出す程度で、県外に大きくアピールするまでに至っていない。しかし、貝殻は美しいので、実際に見てもらえれば良さを分かってもらえる」と期待。県水産課も「単に貝を買ってもらうだけでなく、体験会で地域に来てもらえれば漁村の活性化につながる」と話し、ヒオウギの知名度アップを図るとともに地域振興にもつなげたい考えだ。
栽培漁業センターの難波所長は「県外の人に贈るとカラフルさは本当に喜ばれる。オーナー制度はいいPRになる」と話し、「せっかく和歌山で種苗技術を開発したのだから、和歌山でこそ伸びて欲しい」と願っている。
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このほか、海遊モデル事業としては、県内6漁協を対象に漁業権が設定されている漁場を有料で一般に開放。素潜りや貝採りをしてもらい、磯の保全や栽培漁業について知ってもらう催しを企画。県水産課は「交通の便に難のある所もあるが、ヒオウギの養殖とともに今まで知られていない和歌山の海の魅力を知ってもらうことになる」と話している。 |
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